Revit アドイン【Fire ツール】

この壁の線は、どこの設定で決まっている?
ワンクリックで、7か所から原因を絞り込みます。

色が違う。太さが合わない。線種が思っていたものと違う。
原因はオブジェクト スタイルか、ビューの上書きか、フィルタか、フェーズか、要素個別か。 Revit は、1つずつ開いていけば教えてくれますが、一度には教えてくれません。

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Revit アドイン【表示診断】

ボタンを押して、調べたい要素をクリックするだけ。どの段が効いていて、どの値をどこが決めたのかを、一覧で表示します。
出てこない要素は、なぜ出てこないのかまで名指しします。
かかる時間は、およそ1秒。あっと言う間に結果が出ます。

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Revit の「見え方」は、7か所で決まる

モデルのエッジの太さ・色・線種をどこで設定するか。Revit にはそれが7か所あり、上にあるものほど優先されます。 拙著『基本から実践までしっかりわかる Autodesk Revit』では、これを「平B式グラフィックス ピラミッド」として整理しました。

7段目
線種変更
判定不可
6段目
シルエット
判定不可
5段目
グラフィックスの上書き 要素別
自動判定
4段目
フィルタによる上書き
自動判定
3段目
フェーズによる上書き
自動判定
2段目
表示/グラフィックスの上書き カテゴリ別
自動判定
1段目
オブジェクト スタイル
自動判定
「仮に赤い色のモデルエッジがあった場合、7か所のどこかで赤の設定がされています。どの設定が反映されているかが一目でわかる方法は無く、このピラミッドの中のどれかを一つずつ確認していくことになります。」 ── 拙著『基本から実践までしっかりわかる Autodesk Revit』11-04 より

本にはそう書きました。ダイアログを7つ開いて、1つずつ潰していく。慣れた人でも数分、慣れていなければ「もういいや」で終わります。 その一つずつを、機械にやらせたのがこのツールです。

ボタン1つ。7段が、そのまま一覧に出ます

診断したいビューを開き、リボンの[表示診断]を押して、調べたい要素をクリックするだけ。先に1つ選んでから押しても、同じように使えます。 本のピラミッドと同じ向き・同じ色のまま、どの段が効いているかが判定されます。

待ち時間はありません。7か所のダイアログを開いて回れば数分かかるところ、このツールなら1秒です。 調べるのが面倒だから後回しにする、ということ自体が無くなります。

表示診断の出力画面。平B式グラフィックス ピラミッドの7段が並び、各段に「効いている」「効いていない」「判定不可」の判定が付いている。
壁を指した結果。4段目のフィルタ「区画_防火区画」が効いていること、1段目のオブジェクト スタイルが素の値を決めていることが、ひと目で分かります。効いているフィルタが何を変えているか(断面線 − 色 = 255,0,0 など)も、その行にそのまま並びます。 続けて、カテゴリ・ファミリ・タイプ・レベル・フェーズ・ワークセット・デザイン オプションまで表示します。(クリックで拡大)

「この赤は、誰が塗ったのか」まで名指しします

いちばん知りたいのは、結局どの設定が勝ったのかです。 ピラミッドのすぐ下に、17項目それぞれの最終的な値と、それを決めた段が並びます。

最終結果の表。断面線の色と切断パターンが「4段目 フィルタ『区画_防火区画』」によって決まったことが示されている。
投影線と線種は「1段目 オブジェクト スタイル」。ところが断面線の色 255,0,0 と切断パターンの塗り潰しだけは「4段目 フィルタ『区画_防火区画』」が決めていた、と名指しされています。(クリックで拡大)

表示・断面・パターン・透過性・ハーフトーン・詳細レベルまで、17項目すべてを同じ形で並べます。どこにも上書きが無い項目は「既定(上書きなし)」と表示されるので、触られていない項目もはっきりします。 塗り(表面・切断パターン)は、層に割り当てたマテリアルか、〈カテゴリ別〉ならオブジェクト スタイルのカテゴリのマテリアルか、出どころのマテリアルの名前と値まで出します。

段の外から来ている色も、見分けます。 平面図でビュー範囲の下端より下にある要素は、ピラミッドのどの段でもなく、[線種]の <背景> で描かれます。 オブジェクト スタイルは黒なのに、画面ではマゼンタ。そういうずれの正体を「ビュー範囲 → 線種 <背景>」と名指しします。

「なぜ、出てこないのか」も名指しします

あるはずの要素が、この図面に出てこない。 Revit でいちばん時間を溶かすのが、この場面です。カテゴリか、フィルタか、フェーズか、 ビュー範囲か。心当たりを片端から開いて回ることになります。

このツールなら、選んで押すだけです。手順は3つ。

  1. その要素が見えているビューで、選ぶ 3Dビューでも、別の平面図でも構いません。
  2. 選んだまま、出てこないビューに切り替える Revit は選択を保ったままビューを移ります。見えていなくても、選ばれたままです。
  3. [表示診断]を押す 原因の候補が並びます。
平面詳細図に出てこないソファを診断した結果。2段目「表示/グラフィックスの上書き カテゴリ別」が赤く「非表示にしている」と判定され、内容欄にカテゴリ「家具」がこのビューで非表示、と表示されている。
平面詳細図に出てこないソファ(JP_Lobby - Sofa Set)を、3Dビューで選んでから切り替えて押した結果。 2段目が赤で「非表示にしている」、内容は「カテゴリ『家具』がこのビューで非表示です。」(クリックで拡大)
この要素は、このビューには表示されていません。
画面のいちばん下には、結論と原因がこう出ます。
2段目:カテゴリ「家具」が V/G で非表示

ソファが消えていたのは、家具カテゴリが V/G で消されていたから。 ダイアログを1枚も開かずに、犯人が分かります。

挙げる候補は、カテゴリの非表示(2段目)、フェーズ フィルタ(3段目)、フィルタの非表示(4段目)、 要素個別の非表示(5段目)、一時的な非表示/分離。 さらにピラミッドの外側として、ビュー範囲(平面図の切断面・奥行き)、デザイン オプション、 ワークセットの表示設定、断面ボックスまで確認先を示します。

1回押すと、これだけ出ます

ピラミッド7段の判定

どの段が効いているか、効いていないか、非表示にしているか。本と同じ図で表示します。

要素の素性

カテゴリ・ファミリ・タイプ・レベル・フェーズ・ワークセット・デザイン オプション・詳細レベル。

オブジェクト スタイル

そのカテゴリと全サブカテゴリの、投影/断面の線幅・色・線種・マテリアルを一表に。

V/G カテゴリ上書き

サブカテゴリごとの表示ON/OFFと上書き内容。ビューテンプレートが握っているかも表示します。壁・床の断面で、層と層の境目の線(共有エッジ)がどの設定で描かれるかも、境目ごとに出します。

フェーズによる上書き

要素のフェーズ状態と、フェーズ フィルタがそれをどう扱うか(表示しない/カテゴリ別/上書き)。

フィルタ判定

ビューの全フィルタを順位付きで判定。該当したものは上書き内容まで。複数該当時の勝ち負けも分かります。

要素個別の上書き

その要素に掛けた上書き、非表示、一時的な非表示/分離、ピン留め。

最終結果と出所

17項目それぞれの最終的な値と、それを決めた段。どこにも上書きが無い項目も分かります。段の外から来ている値(マテリアル、線種 <背景>)も名指しします。

カラースキーム

部屋・エリアを選んだときだけ出ます。ビューのスキーム、基準にしているパラメータ、その要素に塗られる色。

塗り潰しの出どころ

タイル割りなどの模様は、段ではなくマテリアルで決まります。層ごとのマテリアル・表面パターン・外観・面のペイント。面の色が「グラフィックス」と「外観」のどちらから来ているかも、表示スタイルを見て示します。

こんなときに効きます

正直に書いておきます

上から2段は、機械では判定できません

7段目【線種変更】と6段目【シルエット】は、Revit の API に公開されていません。 Revit 2024 のライブラリを全部走査して確認しましたが、読み出す手段そのものがありませんでした。 この2段だけは「判定不可」と表示し、どこを開けば確認できるかを案内します。

3段目【フェーズ】も、掛かっているかどうかは判定できますが、上書きの具体値(線分・パターン・マテリアル)は、 これも API から読み出せません。[管理]→[フェーズ]→[グラフィックスの上書き]で確認していただく形になります。

リンクされたファイルは、調べられません。 ファイル自体も、その中の要素も対象外です。調べられるのは、いま開いているファイルの中の要素だけです。 リンク先の見え方は、リンク元のファイルの設定と、このビューの [表示/グラフィックスの上書き]→[Revit リンク]タブの両方で決まります。

もうひとつ。そのビューで直接クリックできない要素は、選べません。 出てこない要素を調べたいときは、上でご案内したとおり、 見えているビューで先に選んでから、出てこないビューに切り替えてください。

できないことを「できる」と書いても、使った瞬間にばれます。7段のうち5段を自動で潰し、残り2段は確認先を指し示す。それがこのツールの実力です。

対応 RevitRevit 2022 〜 2027
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図面への影響読み取り専用。図面は一切変更しません。トランザクションを一切開きません。
使い方ビューを開く → リボン[Fire]→[情報確認]→[表示診断]→ 調べたい要素をクリック(先に1つ選んでから押してもよい)
出力pyRevit の出力ウィンドウ。印刷・PDF保存もできます。
配布どなたでも無料(登録不要)。ダウンロードはこちら
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