色が違う。太さが合わない。線種が思っていたものと違う。
原因はオブジェクト スタイルか、ビューの上書きか、フィルタか、フェーズか、要素個別か。
Revit は、1つずつ開いていけば教えてくれますが、一度には教えてくれません。
ボタンを押して、調べたい要素をクリックするだけ。どの段が効いていて、どの値をどこが決めたのかを、一覧で表示します。
出てこない要素は、なぜ出てこないのかまで名指しします。
かかる時間は、およそ1秒。あっと言う間に結果が出ます。
登録は要りません。下のボタンから、そのままダウンロードできます。
モデルのエッジの太さ・色・線種をどこで設定するか。Revit にはそれが7か所あり、上にあるものほど優先されます。 拙著『基本から実践までしっかりわかる Autodesk Revit』では、これを「平B式グラフィックス ピラミッド」として整理しました。
本にはそう書きました。ダイアログを7つ開いて、1つずつ潰していく。慣れた人でも数分、慣れていなければ「もういいや」で終わります。 その一つずつを、機械にやらせたのがこのツールです。
診断したいビューを開き、リボンの[表示診断]を押して、調べたい要素をクリックするだけ。先に1つ選んでから押しても、同じように使えます。 本のピラミッドと同じ向き・同じ色のまま、どの段が効いているかが判定されます。
待ち時間はありません。7か所のダイアログを開いて回れば数分かかるところ、このツールなら1秒です。 調べるのが面倒だから後回しにする、ということ自体が無くなります。
いちばん知りたいのは、結局どの設定が勝ったのかです。 ピラミッドのすぐ下に、17項目それぞれの最終的な値と、それを決めた段が並びます。
表示・断面・パターン・透過性・ハーフトーン・詳細レベルまで、17項目すべてを同じ形で並べます。どこにも上書きが無い項目は「既定(上書きなし)」と表示されるので、触られていない項目もはっきりします。 塗り(表面・切断パターン)は、層に割り当てたマテリアルか、〈カテゴリ別〉ならオブジェクト スタイルのカテゴリのマテリアルか、出どころのマテリアルの名前と値まで出します。
段の外から来ている色も、見分けます。 平面図でビュー範囲の下端より下にある要素は、ピラミッドのどの段でもなく、[線種]の <背景> で描かれます。 オブジェクト スタイルは黒なのに、画面ではマゼンタ。そういうずれの正体を「ビュー範囲 → 線種 <背景>」と名指しします。
あるはずの要素が、この図面に出てこない。 Revit でいちばん時間を溶かすのが、この場面です。カテゴリか、フィルタか、フェーズか、 ビュー範囲か。心当たりを片端から開いて回ることになります。
このツールなら、選んで押すだけです。手順は3つ。
ソファが消えていたのは、家具カテゴリが V/G で消されていたから。 ダイアログを1枚も開かずに、犯人が分かります。
挙げる候補は、カテゴリの非表示(2段目)、フェーズ フィルタ(3段目)、フィルタの非表示(4段目)、 要素個別の非表示(5段目)、一時的な非表示/分離。 さらにピラミッドの外側として、ビュー範囲(平面図の切断面・奥行き)、デザイン オプション、 ワークセットの表示設定、断面ボックスまで確認先を示します。
どの段が効いているか、効いていないか、非表示にしているか。本と同じ図で表示します。
カテゴリ・ファミリ・タイプ・レベル・フェーズ・ワークセット・デザイン オプション・詳細レベル。
そのカテゴリと全サブカテゴリの、投影/断面の線幅・色・線種・マテリアルを一表に。
サブカテゴリごとの表示ON/OFFと上書き内容。ビューテンプレートが握っているかも表示します。壁・床の断面で、層と層の境目の線(共有エッジ)がどの設定で描かれるかも、境目ごとに出します。
要素のフェーズ状態と、フェーズ フィルタがそれをどう扱うか(表示しない/カテゴリ別/上書き)。
ビューの全フィルタを順位付きで判定。該当したものは上書き内容まで。複数該当時の勝ち負けも分かります。
その要素に掛けた上書き、非表示、一時的な非表示/分離、ピン留め。
17項目それぞれの最終的な値と、それを決めた段。どこにも上書きが無い項目も分かります。段の外から来ている値(マテリアル、線種 <背景>)も名指しします。
部屋・エリアを選んだときだけ出ます。ビューのスキーム、基準にしているパラメータ、その要素に塗られる色。
タイル割りなどの模様は、段ではなくマテリアルで決まります。層ごとのマテリアル・表面パターン・外観・面のペイント。面の色が「グラフィックス」と「外観」のどちらから来ているかも、表示スタイルを見て示します。
7段目【線種変更】と6段目【シルエット】は、Revit の API に公開されていません。 Revit 2024 のライブラリを全部走査して確認しましたが、読み出す手段そのものがありませんでした。 この2段だけは「判定不可」と表示し、どこを開けば確認できるかを案内します。
3段目【フェーズ】も、掛かっているかどうかは判定できますが、上書きの具体値(線分・パターン・マテリアル)は、 これも API から読み出せません。[管理]→[フェーズ]→[グラフィックスの上書き]で確認していただく形になります。
リンクされたファイルは、調べられません。 ファイル自体も、その中の要素も対象外です。調べられるのは、いま開いているファイルの中の要素だけです。 リンク先の見え方は、リンク元のファイルの設定と、このビューの [表示/グラフィックスの上書き]→[Revit リンク]タブの両方で決まります。
もうひとつ。そのビューで直接クリックできない要素は、選べません。 出てこない要素を調べたいときは、上でご案内したとおり、 見えているビューで先に選んでから、出てこないビューに切り替えてください。
できないことを「できる」と書いても、使った瞬間にばれます。7段のうち5段を自動で潰し、残り2段は確認先を指し示す。それがこのツールの実力です。
| 対応 Revit | Revit 2022 〜 2027 |
|---|---|
| 必要なもの | pyRevit(無料)。入れ方はこちら |
| 図面への影響 | 読み取り専用。図面は一切変更しません。トランザクションを一切開きません。 |
| 使い方 | ビューを開く → リボン[Fire]→[情報確認]→[表示診断]→ 調べたい要素をクリック(先に1つ選んでから押してもよい) |
| 出力 | pyRevit の出力ウィンドウ。印刷・PDF保存もできます。 |
| 配布 | どなたでも無料(登録不要)。ダウンロードはこちら ご質問は【BIM・DX炎の会】の会員の方から受け付けます |
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